とんぼ作業所は60名の仲間たちが6~10名の8つのグループに分かれて作業をしています。
「紙漉き」「草木染」「リサイクル」「軽作業」とグループの特性を活かし、様々な作業に取り組んでいます。
「作業所はいのちを太らせるところ」
とんぼ作業所では働くことを大切にしています。
一緒に働く仲間を支え、支えられ、毎日楽しく仕事をしています。
そして、たまには給料をもって、買い物に行ったり、行きたいところをみんなで話し合って外出することも楽しみにしています。
仕事はもちろん、遊びも全力です!!
とんぼ作業所の紙漉き
主に名刺・ハガキ・ポチ袋・メッセージカードなどを中心に商品を作成し地域のイベントなどで販売をしています。
また、地域の酒屋さんとのコラボで梅酒ラベル用の紙を作成したり、パナソニックホームズ様のグリーティングカードを定期的に作成し、納品しています。
ひとつひとつ手作業で漉いた紙は、風合いも、あたたかさもあります。
とんぼ作業所で作成する紙漉きの製品のおススメは名刺です。
デザインした一般的な用紙のものに比べ、個性が輝くこと間違いナシ。是非とも名刺の作成はとんぼ作業所へご依頼ください。
紙漉きの作業
一枚一枚手作業で紙を漉いていきます。
行程としては、
- ①まず「酒パック」に使用される銀色のアルミがついた紙の表面のビニールとアルミの部分をめくって剥がします。
この工程で純度100%のパルプになり、このパルプが紙製品の「素」になります。 - ②パルプをハサミや手で細かく裁断し、大型ミキサーで細かく攪拌してドロドロにしていきます。
- ③細かく攪拌したパルプを水槽に移し、水槽へ木枠を入れて漉きます。
枠を一気に水槽へ入れてパルプを漉いた後、振動を与えて均等な厚さになるようにします。 - ④ある程度水分を落とした枠から、さらに掃除機を使って水分を飛ばし、「貼り付けローラー台」という機械で板に漉いた紙を貼り付けます。
- ⑤板に貼り付けた後は、そのまま2・3日そのままの状態で乾かします。
紙漉きの行程は以上で完了です。
完全に乾いた後、様々な紙漉き製品へ加工していきます。
とんぼ作業所の染物
草木染め商品とは、自然界で得られる色を使って染めることを″草木染め″と呼んでいます。
染料が、茜・すおう・くるみ・ログウッド・玉ねぎの皮などです。
一見茶色や緑でしかないような木の皮や草、玉ねぎの皮などから、様々な色に染まるので意外性があって面白いものです。
不思議なことにきれいな花の赤や青、若草の緑色などは抽出した時点でもはや色を失ってしまったり、染めてもすぐに色褪せてしまったりして染料にはならないものが多いですが、草木染めは化学染料とは違い、独特の風合いがあり、最近では多くの効用も注目を集めています。
さらにアレルギーにお悩みの方や免疫力の低いお子様が身につけるものに選ばれることも多いようです。
商品開発までに仲間と職員で色々話し合いながら、「どんな商品が売れるかな?」「どんな風に染まるかな?」など失敗から学び、突き進んでいます。
リラク作業班では、約10種類の商品を作り、販売先として大型スーパーでの販売や市役所の注文にも対応し販売しています。
ぜひ一つ一つ違う色・模様を手にとって感じてくださいませ。
染め物の作業
一枚一枚時間を掛け丁寧に染め上げています。
どんな風に購入頂いた方の明日が来るかな?一人でも多くの方に草木染めの素晴らしさを味わって頂きたいという思いと願い、作業に取りかかります。
- ①まずは生地の下準備を行い、生地の前処理をします。
- ②次に、最初に一番気持ちが入る所の生地への模様づけです。
しぼり模様や花模様その他にも様々な模様をつくっていきます。
この模様づけにより、仕上がりがどのようになるのか気になる所です。この工程はまだまだ前半戦です。 - ③模様ができたら、染め工程に移ります。
染料をつくり、水洗い、そして染める…。そして水洗い、媒染、水洗い、媒染ソーピング剤の注入、水洗い…。
この工程を2回行います。 - ④時間がかかった作業もいよいよ終盤です。
模様づけした生地を取り外し、仕上げ作業に入ります。
最後は商品の袋詰めを全員で行い、完了です。
時間がかかった分だけ、この世に一つしかない色が出来上がります。
とんぼ作業所 概要
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- 施設名
- とんぼ作業所
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- 所在地
- 大阪府茨木市南目垣1丁目11-6
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- 電話番号
- 072-633-2400
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- FAX番号
- 072-638-1170